現役の占い師がなり方や向いている人をお伝えします
朝、ニュース番組でやっていたらついつい見てしまうコーナーといえば?そう、占いコーナー。
その日の順位がいいと、「いいことがあるかも」なんて期待してしまったり、何かトラブルがあれば「今日の占いの順位が悪かったから…!」なんて思ってしまう方も少なくはないはず。
そんな占いには、血液型占い、星座占い、手相占いなど様々な占いがあり、そして、占いを実際に行って生計を立てている「占い師」という職業があります。
今回は、私が実際に「占い師」として活動しているお話をしたいと思います。
占い師とは?
その名前の通り、占いをして悩んでいる相談者さんの手助けをしてあげるお仕事です。テレビでも、ゲッダーズ飯田さんや細木数子さんなど有名な方が多数いらっしゃいますね。
占いは冒頭でお話したとおり、様々な種類がありますが、私は「タロット占い師」として活動しております。
タロット占いでは78枚のタロットカードを使って、仕事、恋愛、人間関係の相談や、「どちらを選ぶべきか悩んでいる」「あの人が自分に対してどんな感情を持っているか」といった相談、中には前世の自分がどんな人物だったか知りたいとご相談をされる方もいらっしゃいました。
そんな方たちの悩みをお聞きして、占いを行ってアドバイスをしてあげるのが占い師というお仕事です。
必要な資格、始め方は?
では、占い師になるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。
実は、占いの養成学校なども存在しますが、占い師を名乗るために何か資格を取らなくてはいけない、といったことはありません。
私もすべて独学で占いを学び、活動をしてゆきました。
ただ、勉強をするための本や道具は必要なので購入する必要があります。
私はタロット占いを始めるため、初心者向けで最も意味が分かりやすい「ライダースタロット」という種類のタロットカードを購入し、タロットカードを並べるためのクロスとカードケースは生地を購入して自作しました。
その他にも集中力を高めるための水晶のブレスレットなども購入しましたが、総額1万円以内で占いをするための用意が出来ました。
タロット占いは引いたカードの意味を読み取っていく必要があるため、カードについての意味をWebで調べたり、タロットカードについていた説明書を読み込んで勉強しました。
そして、読み取ったカードの意味だけではなく、絵柄の雰囲気、全体の配置からどのような状況なのかを読み取っていく「直感」も求められるように思います。
初めは趣味程度で友達を占ってあげるだけの感覚でやっておりましたが、スピリチュアル方面に詳しい友人から、「お前は絶対に本格的に占いを始めたほうがいい。占いに向いてるから、絶対ちゃんとやれ」とぶっきらぼうに言われ、「なんでそんな突然…」と思いながらも占いを始めた結果、多数の相談者さんからあたるとお声をいただき、本格的に活動を始めることになりました。
期待できる収入
相場としては、10分から15分で3000円程度になります。
ただし、著名な占い師になれば金額も上がりますし、初めのほうはもっと低い値段設定の場合もあります。
私は占いの料金については「まだ未熟なため、占いが終わった後お気持ちのお値段をください」とお伝えしておりました。
結果、少ないときは30分で500円。多いときはたった15分で1万円以上をいただくこともありました。
自分で設定した料金システムで、人の心に自分のうらなった結果がどのように伝わって心に響いているのか、というのを痛感しました。
占い師の口コミでの評価
占い師の口コミでの評価を調査してみると、自分の都合やスケジュールを優先できる自由な勤務に魅力を感じること、「当たっている!すごい!」と言われるのが楽しくなり、本格的に活動を始める人が多いことがわかりました。
また、占い師として活動をする方の多くは、仕事にやりがいを感じているようです。その主な理由として
- 人助けになる
- 「ありがとう」と言われることが嬉しい
- その方の気持ちに寄り添った結果、相談者さんの運勢が上がったことが嬉しかった
など、様々でした。
しかし、いかなる相談内容にも真摯に向き合わなくてはならず、時にはその方の生死に関わるような結果が出てしまい、その結果心を病んで辞めてしまったという声もありました。
占い師の体験談
私が主に活動しているのは、お世話になっている方のイベント中にスペースを間借りして、その中で占いを行っております。
そんな中、様々な相談を聞き、アドバイスをするため、共感しすぎて自分が辛くなってしまわないように冷静にお話をするよう努めておりますが、相談者さんの人生の一部を垣間見ると、冷静ではいられなくなることもありました。
ある日、とある相談者さんの深層心理を深く読み取れてしまい、その悩みをだれにも話していなかったのに当てられてしまった、と泣き出してしまった方がいらっしゃいました。
思わず占いの後にその方のそばに寄り添い、慰めてあげたこともあります。
また、ある時はどうしても大切なこれからの進路についてご相談を受けて、震える手でカードを引いたこともありました。
後日その方からいい結果になったとお話を伺い、安心して涙を堪えられなかったこともあります。
占い師のメリット・デメリット
メリット
なんといっても、「人の役に立てた」という達成感が得られることです。
占いが当たっていたことにより続けてご相談をいただき信頼関係を築く事ができるのも醍醐味です。
デメリット
「どんなに悪い結果だったとしても、嘘は言わない」というのが私の中のルールだったため、良くない結果と伝えるときの心苦しさはなんとも言葉に表しがたいものでした。
また、原則的にその方の相談内容についてたとえ家族でも決して口外しないと決めていたので、相談者さんのその後が気になり眠れなくなってしまうこともありました。
占い師に向いている人
以上を踏まえて私は、
- 人助けをしてあげたいと思える方
- 人の秘密を口外しない口の堅い方
- お話を聞くのが上手な方
- そして何より、どのような結果になっても、真摯に向き合い、いい結果になるよう考えてあげられる方
が占い師に向いていると感じました。
まとめ
普段はあまり聞くことのできない占いのお仕事の内容はいかがだったでしょうか。
占い師さんにも様々な信念の方がいらっしゃるので、私がお話したことがすべて正しいとは限りません。
この記事を読んでいて、「そういえば、占いをしてもらったら散々な言われ方をされてしまった事があったな…」という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、私はこの世で占い師を名乗っている方は、「人の手助けをしてあげたい、とても心優しい方」であると思っています。
たとえ口調がきつかったとしても、それはその方の人生をより良くするために考えてはっきりと言わなくてはいけない、そう判断した時に心を鬼にしてお伝えすることもあります。
もし、これから先、占い師として活動していきたいという方がいらっしゃいましたら、「自分の発する言葉の重み」についても考えていただければと思います。
自分で言った何気ない一言が相談者さんの心を揺さぶり、生き方や考え方を見つめなおす結果になったり、それで感謝をされることも、恨まれることもあります。
ただ、「その人の悩みに寄り添ってあげたい」という気持ちでお話を聞いたり、占いをすれば必ず充実した占い師としての活動が出来ると思います。
学ぶことや、時には直感で感じ取るといった特殊なスキルも必要ですが、この記事を読んで「占いがしたい」と直感で感じられた方は、きっと素敵な占い師になれます。
占いに興味を持ってこの記事を読んでくださった方が、将来様々な方を導いていける占い師になれることを願って文章を綴じます。
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